■企画・脚本・監督 じんのひろあき 
 1988年、にっかつロマンポルノという当時の映画界では若手の登竜門であったにっかつロマンポルノにおいて最後にデビューした。
 デビュー作である同作で亀有映画祭脚本賞を受賞するという快挙をなしとげる。
 今年6月このデビュー作『ラストキャバレー』は30年ぶりにDVD化される。
 また脚本家として、デビュー作の金子修介から始まり、それ以降、ピンク映画の監督だった廣木隆一監督の一般映画の脚本、市川準監督、黒沢清監督、石井岳龍ら現在の日本映画を牽引する監督達にに脚本を提供。
 1990年キネマ旬報日本映画第一位となった映画『櫻の園』の脚本でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞優秀脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞。
 1991年に三谷幸喜脚本映画『12人の優しい日本人』の舞台を見て感銘を受け、それをそのまま映画にするために奔走した。あの映画の一番最初に『企画』としてクレジットされることとなる。
 その後、NHKをはじめとするラジオドラマを200本弱執筆。
 夏のアニメ化にあわせ、吉田秋生の代表作ともいえる漫画『バナナフィッシュ』のラジオ版全30話がNHK『青春アドベンチャー』として再放送される。
 また、ビックコミックスピリッツにて『ラブレター』の漫画原作を担当。一年にわたる連載を経てコミックス4冊10万部を出版。
 ゲーム業界に未だに伝説として残るアーケードゲームの名作『バーチャファイター』を作った鈴木裕の『シェンムー』の製作に三年半携わり黎明期であったCGのモーションキャプチャリングディレクターを務め、すべてのモーションデータを羽田の専用スタジオで収録した。
 この後カプコンの『デビルメイクライ2』のオープニング映像なども手がける。
 この間、自分の劇団、また他劇団への書き下ろし、出向演出などで150本の演劇の公演を打つ。