この脚本解説レクチャー『シナリオパルプンテ』は2013年の春から14年の春までの一年間、渋谷にあります映画美学校というところの脚本コースの講師をじんのひろあきが勤めた時に、月イチで一般の方も受講可で行われた公開講座です。
できるだけ、その時の旬の映画を扱うことをメインに行われ、じんのが映画美学校を退職したのちも、浅草の模型塾というところを拠点に二年にわたってやはり月イチで続けられたものです。
しばらく間が空きましたが、再びこの脚本解析講座を新しいじんのひろあきの活動拠点となるシアターバッカスで再スタートさせたいと思っています。
じんのが書き起こした詳細なハコ書き(映画の構成を綴ったものをシナリオライターの用語でハコ書きといいます)400字詰め原稿用紙換算で30枚平均のものをテキストとして、脚本の解析を行っていきます。
これは映画のテーマや、監督の作家性について講義するのではなく、あくまでも脚本を書きたい、書いてみたいがどこから手をつけていいのかわからない。また、脚本を書いはいるが、どうしたら次のステップに進めるか? それはどこで学べばいいのか? という悩みを抱えている方はもちろん、映画を脚本家の視線で見ると、こんなふうな楽しみ方があるのか、と気づくこともできる講座です。
シナリオパルプンテ番外編 押井守監督作品『紅い眼鏡』現場奮戦記。
わたしはこの映画の美術で生まれて初めて35ミリの映画の撮影現場というものを経験することができました。
そして、この現場での体験が元となり脚本を書き始めます。
あれから30年以上経ちますが、今、思うに人は自分が経験した映画の現場の影響を多大に受けるものなのだと。
『クレージーリッチ』では脚本を役者はどのように読むのか? ということについて話ますが、この『紅い眼鏡』においては、現場を経験することによって、いかに脚本を書けばいいのか? ということを学んだという話ができればいいと思っています。
私、じんのひろあきの23歳の時の経験談です。