じんのひろあき映画脚本解析講スペシャル なんと自作を語るシナリオパルプンテ
高円寺シアターバッカス編Vol2『メイキングオブ90年版櫻の園の脚本』
漫画の実写化はなぜ失敗するのか?
コスプレして、そのコマをカットとして再現し、同じ台詞を言えばそれは映画化?
漫画の実写化としては成功例としてあげられるこの作品がどういう意図で企画されたのか、についてのレクチャーが行われます。
映画製作のメイキングや裏話を語るトークショー的なものは数ありますが、脚本に特化して話すものはあまりないと思います。
この『メイキングオブ90年版櫻の園』では、いかにして脚本の開発が行われたのか、ということはもちろん、漫画原作を映画の脚本に翻訳するということ、また、この『90年版櫻の園』の企画が作られた時、少女漫画はどういった状況にあったのか? ということまでを話ながら、進めていきます。
じんのはこれまでに20回以上、様々な映画を完成品から逆算していかにしてこの脚本は書かれたのだろうか? ということを考察してきましたが、いわゆるレジュメを使いません。事前に書き取ったハコ書きを元に、その場で話していきます。
あらかじめ話すことが決められているものを、ただ読み上げるのであるならば、書籍を出版すればいいわけですし、大学時代そういう教授の授業を受けていてうんざりした記憶があるからです。大事なのは、語っている相手の言葉に込めたニュアンスだとじんのは考えます。
レジュメはない、といいながらも、話すネタはいくつかあります。
どうして、二時間のリアルタイム映画を作ろうとしたのか?
まだ平田オリザ(友人なので敬称略)が『静かな演劇』という名前すらなかった頃に始めた現代口語文による演劇の影響について。
これまで、じんのは公には語ってこなかったのですが、初稿からすでにリアルタイムの脚本になっていて、中原俊監督の意見はこの初稿以降に反映されている、ということ。
この映画の批評によく「二時間に凝縮した中原俊の手腕」といったことが書かれていますが、正しくは「二時間に凝縮したじんのの脚本を映画として演出した中原俊の手腕」です。
お間違えなきように。まあ、ほんとうにこれまでインタビューなどを断ってきたからいたしかたないことなのですが(笑)
映画が公開になった時、ジュネの編集長が是非インタビューさせて欲しいと中野坂上の喫茶店で二時間説得されたのも今となっては良い思い出です。
通常の映画は100分のもので200シーンから300シーン程度あったのですが、この初稿は13シーンしかありませんでした。
などなど……
そして、もう一つ、おまけとして2008年にこの『櫻の園』がリメイクされた時、実はじんのが書いた脚本が存在します。
その脚本についての話も時間の許す限りしてみたいと思っています。
1月27日15時から16時40分まで。
¥2000円
JR高円寺駅北口、純情商店街、徒歩6分高円寺シアターバッカスにて。
椅子がとても座り心地のいい30席の空間ですので、できましたらご予約を。
予約フォームはこちら
https://goo.gl/forms/B0OgBpZQkECW6fRv2